MacBook Proの熱暴走の戦犯はディスクリートGPU

15インチのMacBook Proにはふたつのグラフィックチップ(チップセット統合GPUとディスクリートGPU)が載っていて、状況によってOSが自動で切り替える機能があるのだが、その切り替えで高性能な方(ディスクリートGPU)が動き出すと熱暴走を誘発する、と分かった。

ちなみに2011 earlyのMBPなのでほかの世代のMBPで同等の問題があるかどうかはわからない。

回避策

gfxCardStatusを使うとGPUの自動切り替えを抑制することができ、統合GPUのみ使うようにしてディスクリートGPUを使わないようにすれば熱暴走しなくなった。
平常時のCPU温度もなんだかがっつり下がりましたよ。

しかし一方でディスクリートGPUが使えないことにより以下のような問題が生じてもくる。

* デュアルディスプレイにできない(強制的にディスクリートGPUが有効になる)
* GPUアクセラレーションが有効なアプリでパフォーマンスが低下

まあ現状どっちも個人的にはそんなに大きな問題ではないんだけど、なんだか非常に逃げなかんじだし、人によってはとても困るはず。

して個人的には、用意された機能が暴走につながる道具など信頼に値せぬ!ということでMac miniなどを買ってしまったわけですが。
余計な出費でRetina MBPは遠くになりにけり。

余談

システム環境設定の省電力の設定にGPU自動切り替えを切る設定があるのだけど、これを切ると自動切り替えはなくなり、強制的にディスクリートGPUが有効になる。その逆の設定も用意していただきたかった。

なおディスクリートCPUはOpenGL等のフレームワークを使っているだけで有効になってしまうため、GPUのパワーを必要としないアプリでも動き出して電力を食って熱をもりもり吐き出すことがある。

いったんブラックアウトしたまま起動しなくなったときはマジで逝ったかと思い、MBPへの信頼性がかなりゆらいだせいもあってのMac mini。
MBPが使えなくなってからはCore2Duoの初代11インチAirちゃんをシネマディスプレイにつないで、仕事は割と普通にこなせていた(思いの外よく働いてくれた)んだけど、さすがに秋まで使い続けるのは厳しかったのでMac mini買ってしもうた。

その後PRAMクリアで復活したのと、実験機扱いにしてMavericksをぶち込んでみたらディスクリートGPUでも熱暴走しなくなったのである程度信頼は回復したけど。
どうもハードウェア的におかしくなったわけではなく、ソフトウェア的にうまく温度制御できていないのが原因だろうということで。

秋が来てMavericksが正式版になりデュアルディスプレイ使いたくなったらMBPをメインマシンに戻すかもしれない。
本来はHaswellのMBPが来たら買う気満々だったけど、そっちの話は上記の通りご破算です。