見積もり三倍の内訳をもっともらしく説明する
開発の打ち合わせでパッと見積った工数を言うと「なぜそんなにかかるのか」という問いが降ってきて、それに答えられず少なく見積もった工数で合意が形成されることがある。
でも詳細に見積もるとやっぱり最初のパッと見積りが正しいことが多いので、また合意をやりなおす必要があったりして少しめんどくさいし余計な時間がかかることになる。
見積もり三倍の法則はおおむね正しいのだ。
三倍の見積もりを死守するには打ち合わせの時点で理路整然と説明できるのがベストだが、そこまでの頭の回転はないのでせめて内訳をざっくりと説明できるといいかもしれない。
ざっくり説明で納得してもらえない場合は「ではあとで詳細に出すので」と回答を保留するのがいいだろう。
ちなみに冒頭の「なぜ」を投げかけてくるのはそれなりに経験あるエンジニアであることも多い。
自分も他人のやる仕事に対しては見積もり一倍の民になってしまうことがある。無理な見積もりが通っても後で面倒になるだけなのでそこは気を付けたい。
もっともらしい内訳
テスト
三倍してない見積もりで抜けがちなのはテストの工数だ。
組み立てる工数しか考えていない。
詰めの修正、調整
三倍してない見積もりは全てが一発でうまくいくことを想定している。
しかし現実でそんなにうまくいくことはほとんどない。
8割まではサクッと行くけど残り2割の詰めに時間がかかるとかね。
完成度を十分に高めるための工数が抜けているということ。
その他の雑用
三倍してない見積もりは仕事を進めるのに必要な雑用への意識が抜けている。
開発環境の調整とか、調査とか、もろもろの確認作業など。
8時間労働したとしてコードを書いたりインフラの構築を行ったりといったコアの作業の時間は半分の4時間あればいいとこ。
割り込みタスク
三倍してない見積もりはその仕事に完全に集中できることを前提としている。
割り込みタスクの影響を軽視するべきではない。
見積もっている開発そのものと関係ないこともあるのでコストには転嫁できないが、かかる期間の見積もりにおいては無視できない要素だ。