ブロックエディタが主流となるWordPressとどう向き合うか

2021-11-08
2021-11-11

もう8月の話にはなるがクラシックエディタのサポート期間が延長されたようで。
2021年いっぱいという話だったのがひとまず2022年末まで延びた。
まだまだクラシックエディタを使っているユーザーが多いということだろう。

しかし公式のブロックエディタ押しは明らかで、テーマやプラグインなどエコシステムもそちらを指向している。
かなりの可能性でクラシックエディタが使えなくなる未来が来る(オープンソースであるので有志の活躍により根強く残る可能性もあるが)

その時を見据えてプライベートおよび仕事の面でWordPressとどう付き合っていくかなということを最近ぼんやりと考える。
結論としてはブロックエディタの出来からしてけっこうネガティブな意見を持っていて、可能な限り脱WordPressを進めていきたいと思っている。

ちなみに2021年11月時点の個人的な見解で、万人がこうすべきみたいな話では全くない。

ブロックエディタへの不満点

まずWordPressがメジャーなCMSとしてWISYWIGを推し進める方向に舵を切ってブロックエディタを採用したのは悪くないと思っている。
が、難点はそのブロックエディタの手触りが微妙に悪いことだ。

例えば個人的には以下のような不満や要望がある。

  • ブロックをドラッグアンドドロップで並び替えたい
  • ブロックの削除ボタンをブロック右上に表示しておいてほしい
  • 複数ブロックにわたる文字列を選択した際にブロック全体を選択したことにしてほしくない
  • 右サイドバーに投稿とブロックのタブが分かれているのが嫌い
  • プレビューを常に新しいタブでプレビューにしてほしい
  • 公開ボタンを押したときに確認表示は不要

慣れの問題かと思ってけっこう我慢して使ってたけど結局慣れなかった。
まったくダメというわけではないのだが、微妙に使いづらさが残る。

逆に言うとこのあたり改善されればOKってかんじなんだけど、こういう操作性は個人的な好みの問題も入っているのでどうだろうみたいな。
自分の使いやすいが万人の使いやすいなのかイマイチ自信も持てないし。
ただ現状使いにくさが残るのはいろんな人の意見を聞いていても確かだと思う。

あと改善とのトレードオフで悩ましい話ではあるが、WordPreesのメジャーバージョンアップでブロックエディタのUIや操作方法がたびたび変わるのも歓迎していない。
仕事で提供している場合、ユーザーに与えるインパクトがけっこう大きいので(PCに慣れた開発者から見るとそんなん気にする?ってことを気にされる)

プライベートにおけるWordPressの利用

まず個人的なWordPressとの付き合い方になるが、静的サイトジェネレーションも熟成した技術となってきている今、プライベートではWordPressを使う理由はない。
Markdownで書けばいいからCMS要らないしね。これは10年くらい前からそう。

今後新規でWordPressを使ったサイトを立ち上げることはないだろう。

このブログがまだWordPressなのは移行がめんどくさい(WordPressを投げ捨てるときこのサイトごと投げ捨てる可能性がある)のと、仕事で使っているのである程度は日常的に使ってキャッチアップおきたいという理由から。

仕事におけるWordPressの利用

仕事でウェブサイトを構築する際にCMSとしてWordPressを選択するかどうか。

まず採用しない(採用したくない)理由。

  • ブロックエディタによりWordPress採用理由のひとつである「ユーザーがWordPressに慣れている」という理由が半分くらい死に気味
  • ブロックエディタのUIや操作方法がWordPressのバージョンアップでたびたび変わるので、ITに不慣れなユーザーに導入したくない
  • WordPressのテンプレートもうあんまり書きたくない
  • 静的サイトで構築して動的な部分はSaaSやAPIでカバーする方がセキュアにするのが楽

半分はブロックエディタがきっかけではあるのだけど、テンプレート書く面でもフロントエンドは今はNext.jsとかの方が楽だよねみたいなところもあり。
インフラも静的サイトの方が圧倒的にシンプルかつセキュアにできるし。

次に採用する理由。

  • ユーザーがCMSとしてWordPressを希望するケースがある

ひとつだけではあるのだが、まあ採用したくない理由をすべて吹っ飛ばすほど比重の大きなひとつではある。

特に作って渡すだけの場合、非エンジニアでも運用していきやすいので(適切に運用できるかはまた別の話)
なんだかんだ言ってもユーザーが多いため情報も多く、開発保守ができる人材も多い。機能拡張の面でも巨大なエコシステムがあるのはWordPressの強味。

この記事ではネガネガ書いてるけど結局のところWordPressは強い。

我慢してブロックエディタを使うというのも現実的な判断。

WordPressに代わる選択肢

代わるものと言ったら何があるのって話。

静的サイトジェネレーション

Markdownのこういうのでいいんだよこういうので感。
どんなサイトもバリバリ作って更新していける。

技術者からするとという注釈は付く。
非技術者でも更新がお知らせ程度のサイトならなんとかいけるかも?

オンラインウェブサイトビルダー

Wixとかペライチとか。

コーポレートサイトとかキャンペーンサイトとか更新が頻繁ではなく、ページ数もあまり増えていかないものなら割といい。
お問い合わせフォームみたいな動的機能もついていたりする。

ただし一定以上のカスタマイズはめんどくさいことになるので、細かいところにこだわるユーザーにはオススメできない。

ブログ/メディアプラットフォーム

最近だと元気がいいのはnoteとか。

情報発信が目的なら下手に独自のサイトを立ち上げるよりいいケースも多い。

Headless CMS

APIからデータをfetchしてSSG(静的サイトジェネレーション)したりSSRしたりする。
ブログとかメディアサイトとかなんでも作れる。

採用するHeadless CMSの編集UIが使いやすいかどうかが重要。

SSGの場合は数万ページとかの大規模サイトになった場合はビルドにかかる時間が現実的な範囲に収まるかどうかも課題。

自作CMS

たまに頭をよぎるけどWordPressより出来がいいものを作れる自信はない。

潤沢な予算と十分な開発期間と適切な意思決定者と優秀な開発スタッフがいれば考えてもいいって言う、ロイヤルまではいかなくてもストレートフラッシュくらいの手札があればの選択肢。

Profile

フルスタック気味のフリーランスプログラマー。

どちらかと言うと得意はインフラ構築とサーバーサイドプログラミングですが、フロントエンドもぼちぼちやっています。

最近の興味範囲はWordPress、AWS、サーバーレス、UIデザイン。

愛車はセロー。カメラはペンタックス。旅好きです。横浜在住。