TDDBC 福岡2に参加してきた
去る11/26-11/27に開催されたTDDBC福岡2に行ってきた。
TDDを個人的にはやっているけれど、他の人がどうやっているのか、自分のやり方が他と比べて相対的にどうなのかを確認してみたい。
そんな動機が根底にあってTDDBCにはいつか参加したいと思っていた。
そうした背景からこないだ開催されたTDDBC横浜にエントリーしてみたのだけど、競争率が高く抽選で見事に乙。
ついカッとなって福岡2に申し込んだ。
と言うか実は今年の秋はもともと九州にツーリングに行くつもりだったので、ある意味タイムリーな開催だったと言えましょう。(予定を後ろにズラしたので時期的にちょっと寒かったけど)
中には本当にTDDBCのためだけに東京や大阪からやってきた人もいたようで、話してみると職場のプロセス改善など明確な目的意識を持っている人が多かった気がします。「楽しそうだから!」というノリだけの人も少なくなかったようだけど、それはそれで素敵。
一日目
@t_wadaさんの講演で始まり、TDDの考え方をたたき込まれた後でペアプロによるTDD体験。
ここまでは昨年のBPStudy #29で自分も体験した覚えが。
この辺りの流れはTDDBCの定番のようで以下のページにかなり詳しくまとまっておりますね。
ペアプロはRubyで参加。課題はもつ鍋
久々のペアプロ楽しかった。ご一緒してくれた@morygonzalezさんありがとうございました。
それから引き続いてペアプロしたコードを題材にコードレビュー。同じ課題で他人のコードを見ると「あーなるほど」という気づきがあって面白かった。
夕方からは@kisさんによる講演。
なんとTDDBCでTDDがDisられるという流れ。
これには主催の@pocketberserkerさん曰く「信者になって帰って欲しくないから」との意図が。
講演も面白くて、かなりいい流れだったと思う。
この講演の内容に関しては、その後の@t_wadaさん@mikantsukiさんを交えたディスカッションでフォロー。
- 「TDD」という言葉は呪われている
- 「テスト」という単語が誤解を招く
- 天才タイプがソロる時はTDDとか不要
- TDDは防具
- TDDは万能ではない
- 再現性のない事象やGUIなど向いてない分野もある
といったことがディスカッションの中で特に印象に残った。
ほかTDDやBDDという言葉の歴史の話や、検証試行TDDといったスタイルがあることなど興味深い内容だった。
このディスカッションは録音されていたようなので、そのうちアップされることもあるかも。
懇親会は焼き肉。おいしゅうございました。
@t_wadaさんと同じ席でいろいろしゃべっていたら「ああ、つながった。ひげろぐの人か」と行って貰えたのがうれしかったです。マジで。
二日目
二日目も@t_wadaさんの講演から。
この日のテーマは「リファクタリング」。(この日のスライドはどこかに上がっていたりするのかな?)
- 「Red,Green,リファクタリング」の黄金の回転の中で
- 「リファクタリング」なしで「Red」と「Green」の間を行ったり来たりするだけではTDDとは呼べない。
- リファクタリングとは振る舞いを変えずに内部構造を変えること
- 部屋の掃除のようにこまめに行うのが吉
合わせて実際の開発の中でのリファクタリングへの取り組みなどが聞けて面白かった。
ペアプロは昨日に引き続きRubyで参加。この日は@dekokunさんにお世話になりました。
リファクタリングを意識しつつ引き続きもつ鍋に取り組んだ。
そしてコードレビュー。
コミットログを適当に書くのはよくないですね!
しかしペアプロ2コマは疲れた。
途中で息切れしてしまった感があるので、今思えば何かエネルギー補給手段が必要だった。
最後に振り返りして閉幕。
仕事のその場に生かして貰うことを考えて欲しい
自分一人から改革にチャレンジして欲しい
@t_wadaさんのそんな言葉が印象的だった。
個人的な総括
充実の二日間だった。
このような素晴らしい場を設けてくださった主催やスタッフの皆様お疲れ様でした&ありがとうございました!
TDDは練度が正直に現れるので、もっと精進せねば。
珍しくそんな殊勝な気持ちになった。
やっぱりこうしたイベント参加はいい刺激になる。
最近引きこもり力を惜しげもなく発揮しているけれど、もうちょい積極的に外に出るべきと思わされた。いやほんとに。