『Railsデプロイ』は良い本
読んだ。
Railsを本番環境で運用していく方法についてかなり丁寧に書いてある。
単にこうすればうまくいくというだけではなく、なぜそうなるのか、そうしなかったらどうなるのかというところまで掘り下げて書かれている。
しかも読みやすい。さくさく読める。
これはかなりいい本だ。
原書は出た時期がちょっと昔なので情報がちょっと古い面もある。
対象とするRailsのバージョンが2.0.2であったりPassengerに関する言及がなかったり。
けれども全般的に今でも通じるしこれからも通じるだろうということがたくさん書かれている。
決して陳腐化していない。
序盤の章は、運用環境でアプリをちゃんと動かすための諸々の準備やマイグレーションの解説、運用環境にするホストの選び方と設定方法などに割かれている。
このあたりはそれなりに経験を積んだ人なら飛ばしてもいいような内容。
だがたしかに悩んだ覚えのあることがつぶさに書かれている。
これらの章はRails初心者にはかなり得るところが多いだろう。
経験者もざっと目を通してみるとふたつみっつためになることがあるかもしれない。
序盤以降のCapistranoやスケールアウト、パフォーマンスに関する章は初心者でないRails開発者にも興味深いはず。
特にパフォーマンスチューニングの具体的な方法やよくあるボトルネック、キャッシュは実は難しいといったところの内容は面白かった。
Mongrelの章はもうMongrel使ってないからスルーでいいやと思いきや、番犬(Moint)の設定やエラーの通知など面白いトピックがあった。
油断がならない。
Windows環境で運用する手順なんかもまとまっている。
この章は今のところほんとにパラパラとしかめくってないけれど、そのうち読んでみるつもり。
こいつは必読書だと思う。
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# ところでデプロイって言葉はもう普通に使っても通じるのかな?