WordPress5.6でメジャーバージョンの自動更新がデフォルトになった
先日リリースされたWordPress5.6では新規インストールされたWordPressはメジャーバージョンの自動更新が最初から有効になっている。
地味に事件を引き起こしそうな変更である。
企業サイトなどクライアントワークでは手堅く無効にすることを推奨。設定を忘れると事故る可能性が生まれる。
適当にやってる個人サイトならまあお好きにといったかんじだろうか。
なお既存のサイトは自ら設定しない限り無効のままなのでとりあえずそこは慌てる必要はない。
メジャーバージョンの自動更新の設定
管理画面で以下の画面を開く。
ダッシュボード > 更新
以下の文言のリンクがあればメジャーバージョンの自動更新は無効(5.6時点のものなので以後のバージョンでは変更される可能性あり)
WordPress のすべての新しいバージョンに対する自動更新を有効にします。
クリックすると有効になり、リンクが以下のように変わる。
メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみの自動更新に切り替えます。
もう一度クリックすれば戻る。
このように有効/無効の切り替えは簡単にできる。
メジャーバージョン自動更新の必要性
なぜこの動作がデフォルトになったのか経緯はよく分からないが、開発チーム的には最新のメジャーバージョンを使ってほしいということなんだろうか。
端的に言うとマイナーバージョンの自動更新(メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみの自動更新)は安全のためにも必須だが、メジャーバージョンを上げることは特に必須ではない。
WordPressはメジャーバージョンアップによって機能追加や強化が行われるため、上げて問題がなければどんどん上げて行くことを推奨したいが、それでも自動更新はややリスクが高い。
メジャーバージョンの更新で起こりえること
サイトが壊れる
メジャーバージョンの更新ではDeprecatedな関数やAPIの廃止のような破壊的な変更が行われる可能性があり、プラグインやテーマの互換性が問題となる。
利用者が多くメンテナンスが盛んなプラグインやテーマでかつビジネスとして成り立っているものならば互換性の問題で動かなくなる可能性は低いが、そうしたものでもいつの間にかメンテナンスが行われなくなっていることもあるので油断はできない。
使い勝手が変化する
大きなものとして5.0のブロックエディタ導入のような変更がある。
また5.5になった際にもブロックエディタの使い勝手がかなり変わった。
PCに詳しくない人からするとバグったと言われかねないレベルの変化になるので、クライアントワークではかなりの問題になる。
このサイトでは
適当にやってる個人サイトで特に壊れても困らないので有効にしてみた。
5.7のリリースが楽しみだ。