そろそろレーシックの経過について一言書いとくか
知り合いがレーシックをうけるみたいなのでおどし励ましを兼ねて自分の現状についてちょっと書いてみようか。
自分がレーシック手術を受けてそろそろ三年になる。
その間に二度手術をうけてそのほかに二度医者のお世話になった。
患者としての経験値は高い方だと言えよう(いや高くても仕方ないが)
結果を先に言うと現在右目は文句なしの状態だが、左目に乱視がやや残った。
視力は最近測ってないけどたぶん両眼1.2くらいはあるんじゃないかな。もしかすると1.5あるかも。
日によって乱視の具合が違うので、ものが見えにくい日というのもあったりするのだけど。
まあ大旨は満足している。
ということで最初の手術から順を追って書いてみよう。
最初の手術
まず最初の手術は2005年の8月、金曜日に休みを取って受けた。
手術自体は痛くもないしあっさりと終わった。
その日医者から自宅まで帰るのに眼鏡なしで電車の運賃表を見たりしていたので、術後1時間程度ですでにそれなりの視力はあったのだろう。
白いもやが視界に強くかかっていたので、あんまり見えていたという印象はないのだけど今思えば。
ちなみに手術を受ける前の視力は両眼ともに0.1くらいでけっこうな乱視があり、眼鏡なしで運賃表を読むことは到底不可能だった。
翌日土曜日の朝もまだ霧がかかっているような視界でやたら外がまぶしかった。
これはレーシック直後に特有の症状と十分に説明を受けていたので特に不安は感じなかった。と、言いたいところだけどやっぱりちょっとは不安だった。
けれども日曜日になるとその症状も順調に軽減し、月曜日には裸眼でちゃんと普通にものが見えて感動した。
ただ月曜日の朝、自宅のPCの画面を見るとまぶしくて文字が読めなかったので仕事はその日もお休みをもらった。
とにかく光るものや白いものがまぶしく見えるというのがレーシック後のものの見え方なのである。しばらくは道路の白線もぼんやりと光って見えたほどだ。
火曜日にはなんとかPCを使うこともできるようになり普通に仕事することができた。
術後の回復の速度に関してはだいぶ個人差があるようなので、休みなどはできるだけ余裕を持って設定しておいた方がよいだろう。
それからしばらく視力が落ち着くまではよく見える日があったりあまり見えない日があったり。
とはいえ見えないと言う日でも眼鏡をかけていた頃の矯正視力よりは確実に見えるようになっており、視力も1.0から1.5の間で推移していた。
そして数ヶ月後。
右目は文句なしの状態になったのだが左目にやや乱視が残る結果となった。
二度目の手術
自分がレーシックを受けたところは再手術が無料のところだったので左目のみ再手術を決断。
2005年の12月にまた金曜日休みを取って受けた。
今回は片目のみなので以前よりは術後の苦労がないだろうと思っていたらそれが大間違い。
土日は例によって安静にして過ごしたが、月曜日はまたPCを使うことができずにお休みをもらった。
それ以降左目は最初の手術後と同じように推移。
しかし期待したように乱視が消えることはなく、むしろ手術前よりも乱視がひどくなったようであった。
角膜表面を平らにする処置
数ヶ月経っても状況がよくならないので、お医者も悩んでいる様子だった。
一応思いつく原因を話してくれるのだが、語尾に「?」がついた抑揚を今でも忘れない。深遠なるかな人体。
医者ならすべてなんとかできるとかおこがましい考えですよええ。
で、4月頃に三度目やりましょうかみたいな話になって事前の検査に行った日に「わかったよ真の原因が!」みたいなかんじで嬉々とした感じの先生に別の説明をされた。
なんでも二度目の手術の時に角膜のフラップを閉じたときその表面がゆがんだまま閉じてしまったようだ、とのこと。
うれしそうでけっこうだが説明がガラリと変わるのは患者としては不安だよオイ。
とは言えここまで来たらまな板の上の鯉も同じなので説明に筋は通ってるようだし納得して了承。
まあこの経験から言えることは可能とは言ってもレーシック手術二度とかするもんじゃないということだね。
ゆがんでいると言う角膜の表面の部分は削れても再生する部分なのだけど、その部分をすべて削ってまっさらな状態から再生させることでゆがみを直すという処置をした。
処置と言われても患者からすれば手術なんだけど、医者の間では処置ということらしい。
これまで二度のレーシック手術では痛みは全くと言っていいほどなかったのだけど、この処置という奴は痛かった。
結局徐々に和らぎながらではあるものの数日間痛みは続き、その間自分は使い物にならず仕事は休んだ。
激痛と言うほどではないのだが、目という人体の急所に継続的な痛みがあるというのはかなり人の意志を萎えさせる。
痛みが消えた後も視力の戻りが手術を受けたときに比べて遅く、左目がほとんど見えない状態が続いた。それでやっぱり仕事は休ませてもらった。
片目はよく見えるんだから大丈夫だろうと思われるかもしれないけど、両目の視力が違いすぎるせいかこの時はPCの画面を見ていると数分で吐き気がしてくる有様だった。
ネットでレーシック関連のページを見ているとたまに「両目が一度に見えなくなるのは危ないので片目ずつ手術を受けましょう」とか書いてあるページがあったりするけれども、あれはもっともらしい嘘っぱちだと思う。
結局一週間くらい仕事を休ませてもらったのだが、改めて考えてみると本当に懐の広い職場だったなぁと思う。
こうした痛みの甲斐はありがたいことにちゃんとあって、その後左目も最初の手術後よりはよくなった。
時には両眼で2.0見える日もあり、若干の乱視は残ったが「まあこんなものかな」というところに落ち着いた。
そして数ヶ月の経過観察後、ようやく医者に別れを告げたのであった。
焼きそばソースにKOされた
と、別れを告げたはずであったのだが、再びお世話になる羽目になってしまったのが昨年の4月。
焼きそばのソースを勢いよく開けたらそれが目に入ってしまい、当日は目を洗ってそのまま寝たのだが、翌日会社で目をこすったりしていたら激しく目が痛み出し再び医者のお世話に。
もらった目薬を差して安静にしていたら直ったが、また一週間くらい仕事に穴を開けた。
たぶんこすらなかったらよかったんだろうなと思う。
そ
の後も一度酔った拍子に左目を指で軽く突いてしまったことがある。
その翌日は痛みに耐えつつただひたすらじっとしていた。
この時は前回の教訓を生かし絶対に目をこすらなかったので次の日にはなんとか回復。
まあそうわけで左目はすっかり弱点である。
現在
現在も左目は乱視がある。
左目だけでものを見ると明らかにブレて見えるのだが、しかしこんな状態でも右目だけで見るよりも両目で見た方がものがよく見えるというのは不思議である。
両眼視力は今もいい。
目を酷使すると視力は落ちてくるけど、しばらく遠くを見たりとか目をいたわる生活を心がけるとけっこうすぐ戻る。
あと生活のリズムや食生活をいい加減にして体調が悪くなるとなんでか知らないが乱視が強くなるようだ。
経験上飲み会が連続したりして酒量の多い日々が続くと最悪になる。生活習慣を改めると戻る。
なんというか視力で体の調子がわかるような具合になっている。
人間の体は不思議だな。いやはやまったく。
一問一答
よかったことは?
目が疲れなくなった。
酷使するとやっぱり疲れるがそれでも疲れ方はだいぶ軽い。
あと単純に視力が上がったことで映画とかアニメとかの映像作品を見るときにより細部まではっきりと見えるようになり感動が新たになった。
その反面気にならなかったアラが見えちゃうということもあるんだけど。
もっと目のいい人はもっと別の世界を見ているんだろうな。
雨の日にバイクに乗っていて眼鏡が曇ることがなくなったのもよかった。
不満に思っていることは?
乱視が残ったのがやはり残念。
日によってはほとんどないときもあるので、今後そういうよい方に安定する可能性に期待している。
あとイヌイット並の視力を期待していたので最初の頃は期待と結果の落差にガッカリしてました。
それはいくらなんでも期待をふくらませすぎでしたね。すみません。
それと左目がかなり弱点になってしまったことかな。
結果的にレーシックを受けてよかったか?
これには間違いなく「よかった」と答える。
手術を受ける前は眼鏡で仕事をしていたが目の疲労がものすごかった。
一日普通に働くと、もうくたくたになって何もできなくなるくらい。
その疲労が現在はほとんどない。
レーシックをうけてなかったら少なくとも今この道で仕事を続けてられてなかっただろう。
(その前に眼鏡屋で適当に作った合わない眼鏡をかけてたのが目の疲労の原因であるという説とか、それより前にずっと使ってた眼鏡を酔っぱらって踏んづけて壊したのがそもそもの始まりだとか言う話もあるのだけれどそれはまた別の物語である)
一方でやっぱりまだ数十年経ってからどうなるとか十分にわかってない手術だと思うのでこれを積極的に人に勧めるかと言われればノー。
しかしそのリスクを承知で受けようとする人を止めはしない。むしろウェルカム m9(^Д^)プギャー
そして次のステップ
攻殻のバトーみたいな義眼はいつできるんでしょうか。
“そろそろレーシックの経過について一言書いとくか” に対して7件のコメントがあります。
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おどされてる本人だと思いますが、明後日手術なので、もう後にはひけません・・・
無茶しやがって・・・(AA略
こんにちは、乱視の残りってどれくらいありますか?私も再手術しようかと思ってます。屈折度数がちゃんと出てるんですが、いかんせん文字に影があって、なんか目の中に角膜が段になってる見え方というか?表現おかしいですが・・・・
術後一年ちょっとなんで落ち着いてます。最初はハロってやつかな?と思ってましたが、もう一年過ぎてもあるので乱視なのかと確信してます。度数は-0.5~-0.75なんですがプラス術中の不正乱視があるからきついですね。
通常のレーシックだったのですか?
ゴーストが見えるような感じなんですかね?
私の乱視の度数はわかりませんが、左目だけでPCの画面の文字を見たりするとはっきり乱視とわかる程度です。
左目だけで暮らせと言われたら「ちょっと目の悪い人」の仲間入りになってしまいますね。
なおレーシックはイントラレーシックでした。
私のように再手術でより悪くなるという場合もありますので、生活に支障があるのでなければよくよく考えた方がいいでしょう。
どうやら目に負担のかかる手術ですし。
最終的にどうするかはお医者さんに相談してみて決めるのがいいかなと思います。
まったく一発でスッキリうまくいった人がうらやましいですな。
返信ありがとうございました。感謝感激です。ちなみに私の年齢は40歳になりました。前回のメールには書かなかったのですが、目の負担は凄かったです。
具体的にはドライアイと身体が痛くなるほどの眼精疲労で、現在もスッキリ直ってません。ある程度、生活に支障のない状態までに2ヶ月も要しました。
私もPCの文字の後ろに、上と下に文字が重なる感じです。カレンダーなんかは0の数字が団子が三つというか8が二つみたいにあって、それが薄い灰色でゴーストです。
反対の目は数字や文字の黒いところと背景の白がはっきり区分けされています。美容系クリニックは再手術はやりたがらないです。多分修正できないのかな?
一箇所だけですが可能性があるところがありました。屈折度数をあげないで角膜を綺麗な形にして乱視をとるそうです。ただ、少しは削るので度数ズレも若干でるかもしれないと言われました。ちなみにこの手術を受けたかたの90%くらいは満足されるそうですが、何人かはコントラストの低下(自分が手術したある眼科医)もあるそうです。でも、正直に話してくれたドクターには感謝です。失礼ですが、今現在はおいくつでしょうか?
私は現在は31歳です。
ちなみに眼精疲労やドライアイは目を酷使すると一時的にそうなることもありますが、普段はそういった問題はありません。
私のお医者さんも再手術を決める時「うーん・・・するの?ほんとに?」ってかんじでしたw
やっぱりあんまりやりたくないんでしょうね。
けっこうきつそうなので再手術をお選びになるのかと思いますが、うまくいくことを祈ってます。
医者選びはやっぱり重要ですね。
返信ありがとうございます。一年以上もたって視力が安定しない時(HPで見ました。目を酷使すると視力は落ちてくるけど、しばらく遠くを見たりとか目をいたわる生活を心がけるとけっこうすぐ戻る。あと生活のリズムや食生活をいい加減にして体調が悪くなるとなんでか知らないが乱視が強くなるようだ。 なんというか視力で体の調子がわかるような具合になっている。なんかは私と内容がそっくりなんですが、将来、調整力が無くなったら乱視が悪化するかが不安です)
メガネで強制しようと思ったんですが、視力が安定してないのと、逆に調子が良いときに乱視のみのメガネをかけると結構目が痛くなるときあります。調子が悪いときは裸眼だと目が痛くなったりと最悪ですね。眼鏡屋にもこの屈折度数で乱視のメガネですか?なんて言われました。(^^)でもかけるとある程度は鮮明に不思議と見えるんですよね。
状態が改善すると思って現在もギリギリまで再手術を引き伸ばしています。レーシックを受けた人で調子が悪い人は、やっぱりレーシックで再手術するみたいですね。レーシック術後者はメガネは本当になぜか調整が難しいみたいですね。前の施術したクリニックでは検診時に目が赤くてもまったくその事に触れないなど、これは医者か?という対応があったので再手術しないつもりです。もちろん再手術は無料なんですけど今度は矯正しすぎなんて、怖いですね。トポリンクってご存知ですか?乱視のみ手術できるか相談しましたら、結構いるんですよって言ってました。
そろそろレーシックの経過について一言書いとくか!の表題は良いですね。