集合知プログラミング
昨年読んだ本の中で特に面白かった物のひとつ。
オライリージャパン
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機械学習の現実世界での応用
私には敷居が高かったかも・・・
応用しやすいアルゴリズム
集合知という言葉は昔からあるもので、コンピュータ分野に限定されない意味を持つが、
この本の中で扱うのはたくさんのデータの中から集合知を見つけ出すためのプログラミングのアイデアや具体的な方法などだ。
プログラマではなく企画を考えるような人が読んでも面白いかもしれない。
アルゴリズムやコード例(Pythonで書かれている)は飛ばして読んでも、集合知プログラミングによってどんなことができるのかは理解できる。
集合知の例
集合知とは何かという言葉の定義を語るよりも、集合知によって何が出来るかということを実際に示した方が多分わかりやすいだろう。
以下のようなものができる。
- レコメンドエンジン
- データのグループ分け
- 検索ランキング
- ルート(コスト)最適化
- スパムフィルタリング
- ドキュメントのカテゴライズ
この本の各章には上記のような例に対してプログラミングする上での考え方、アルゴリズム、サンプルコードなどが具体的に載っている。
これらを自分のアイデアに適用するためには応用が必要になるが、よく説明されているので応用する際の手がかりにも困らないだろう。
マッシュアップアプリの差別化に
昨年のMashupAwardなどを見てもわかることだが、昨今マッシュアップアプリのレベルもずいぶん高くなって来ており、単にマッシュアップしてみましたというだけでは見向きもされないような時代になってきている。
そんな中ですぐれたマッシュアップとそうでないマッシュアップを差別化している要素として顕著なのはUIだ。
使いやすく見栄えの良いUIが作れるというのはかなりの強みだろう。
一方で既存のデータを分析したり意味づけすることで集合知を導き出すような手法も武器になるのではないかと思う。
自分はUI作りのセンスはあんまりなさそうなので、戦うならこっちの方を工夫してとか考えている。
まあ戦う気はもうあんまりないんですけどね。
“集合知プログラミング” に対して2件のコメントがあります。
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この本は良い本だね。僕も持ってます。
この辺(Information Retrieval)をもう少し掘り下げたい人向けに
無料でドキュメントが公開されているので、こちらも結構お勧めです。
http://www-csli.stanford.edu/~hinrich/information-retrieval-book.html
はてなでもこれをベースに輪講とかもしているみたいですね。
ソース付きということだと↓も良いかも。javaだけど。
http://www.cs.utexas.edu/~mooney/ir-course/
僕もNaive Bayesの実装の参考とかにこちらのソースを拝見したりしました。
さんくすです。
そのうち何か作ると思うので参考にさせてもらいます。